ジョン健ヌッツオさんのリサイタル

行ってきました。

健さんのリサイタル。

 

昨日のうちに書いておきたかったけれども、新幹線乗るときに。

酔い止めを飲んだのが効いて昨日一日ヘロヘロだった。

 

リサイタルはサントリーホールの小ホール。

大ホールに比べるとかなりこじんまりした感じ。

 

あたしは音響を期待し、あとトイレとか行きやすいかと思って。

最後列にしたんだけど。

 

演奏曲目はオール ドイツリートで。

オペラのアリアは封印されたプログラム。

 

ドイツのの発音て。

イタリア語と違って発声しにくいような気がする。

 

「ナッハ」とか

「ツエン」とか

「イッヒ」とか。

 

響きが漏れやすいっていうか。

日本語もそうだけど子音が複雑で。

 

ヌッツオさんアメリカで声楽を学んでいた時の先生がドイツリートの先生だったそうで。

使用なさった楽譜が相当使い込まれてボロボロだった様子です(一番後ろの列だったのでよく見えず)

ドイツ語は発音はきれいなんだけれどもね。

 

ヌッツオさんはテノールとしては軽め?

元声が非常にきれいで伸びがあるけれど。

厚さはさほどでもない。

 

だから低音の多い一部の曲は。

オケ(バイオリンとチェロとピアノの3名)にかぶってよく聞こえなかった。

 

2部。

2部は伴奏はピアノだけで。

伴奏の方はどうやらドイツリートのスペシャリストらしい。

ヌッツオさん。

ただの声楽家でなくて、エンターティナーなのでトークもうまい。

 

伴奏の岡原さんとは、コントもシューベルトも息ぴったりでしたです。

怒涛の20連曲。

 

時折飲水しながらの演奏でした。

 

やはり低音があまり聞こえない。

しかし高音になるとあの艶のある伸びやかな声が一気に映える。

 

ドイツ語の発音は一音の中に入れる言葉が多くて歌いにくいけど。

ヌッツオさん歌いやすいのかな?

 

20連曲を見事に歌い切ったヌッツオさん。

顔を見ると疲労困憊のご様子で(そりゃあそうだろお)

 

アンコールもサイン会もありませんでした。

 

好みもあるでしょうけど。

今回は玄人受けのプログラムだったんだと思います。

 

あたしとしては、プログラムは小品のなかにオペラのアリアを2~3曲入れるような構成にしてほしかったかな。

 

小ホールなのでマイクもなかった。

そのもので勝負という感じでした。

 

お客さん方はどわっと拍手喝采

皆さん口々に「アンだけ歌うなんて大変だったろうねえ」なんて。

話していました。

 

自分はいまいち消化不良で。

ドイツリートの勉強不足を痛感するリサイタルとなりました。

 

魔笛はドイツ語なんだあけれども。