ナースのお食事会
利用者のさよちゃん(要介護5)が急変したのは。
一昨日の午後3時20分。
ケアスタッフの一人が異様なうめき声に気づいて近寄ったところ。
呼吸をしていないとあたしに訴えてきた。
まさかそんな。
確かに変だ。
無呼吸と鼾様呼吸。
その時点で顔色は紅潮していた。
瞳孔を見たり、バイタルを見たりしているうちに。
呼吸は突然完全に止まった。
紅潮していた顔色は一気に蒼白→チアノーゼになり。
あっという間に心肺停止(脈は少しあったんだと思う)
直ぐアンビューで蘇生を開始。
ケアスタッフのT君に心マの指示を出し。
あたしの怒号にT君かなりビビっていた(彼は勤続10年目で心マ初体験)
ドクターと師長がきてすったもんだの大騒ぎ。
結局救急車でT病院へ搬送された。
救急車の中で食道挿管したりしていた。
あれこれてをだそうとしたら。
座っとってください。
はい・・・・
救急外来の待合室でお父さんと落ち合って。
もう11年もいるからね。
もうどうなってもおかしくないって言われてたんだよ。
いいのいいの。
判ってるの。
覚悟はできてたんだよ。
救急外来の処置室で。
さよちゃん機械で心マされてた。
先生との話し合いで。
もうこのまま静かに送ってやりたいと。
お父さん。
どっしり毅然とドクターにそう言った。
後から来室した息子は。
後から聞く話ではちょっと知的障害があるらしく。
説明を納得せずに延命を主張し(この人にはいいおかんだったんだろうね)
父と子で静かに
そして延々と口論していた。
管入れてもらおうよ(気管内挿管の意)
少し長く生きられるんだよ。
僕の母親なんだよ。
もう11年もおったろ?
もうあちこちに穴開けるのがいやなの。
静かに送りたいの。
もうごちゃごちゃいわんで。
でもあわじまのばあちゃんは管入れられて長く生きたねか。
他のことなんか知らない、どうでもいい。
ねえ。
管入れてもらおうよ。
駄目やちゅが( ゚Д゚)
やりとりにいたたまれず。
一度廊下に出て。
事の次第を救急のナースに説明しながら。
ぼろ泣きを始めた情けないナースりんりん。
後から同席してくれたケアマネのkさん。
外来のナースさんは。
親切に励ましてくださった。
ちゃんとその前に状態を見に行っているわけですし(この日はなんだか顔色が悪くて急変の1時間半ほど前にバイタルをとったりしていた)
きちんと対応してくださったんですし。
kさんは
むしろデイで急変があったからあんなに早く対応できたんだよ。
親子の押し問答のさなかあたしとkさんは18時ごろ救急外来を後にして。
精神的なダメージで一人で立ってることすらできないりんりんは~~
kさんの腕につかまりながら歩いて帰った。
そして
こんな日にかぎってええ~~
ナースのお食事会があったのです。
御飯なんか食われへん。
前菜
こんな時じゃなきゃ、めちゃおいしいこった美しい料理の数々。
どれも手の込んだ全品のお料理でした。
こんな日じゃなければな~~
さよちゃんのこと。
もう少し、もう少し対応の仕方があったんじゃないかな??
息子が納得していないみたいだったから。
お父さんにガツンとくぎ刺されていたけれど。
あとあと、何か言ってくるかな?
職場の人はみなねぎらいの言葉をくれたけど。
あの。
ですね。
この時期はお年寄りの方はもちろんですがこまめに水分を取らないと若い人でもダウンするので気を付けてくださいね。
この前の日もけいれんを起こした人が出たんです。
お風呂上りに。
まあ。
ナースですからこんなことは茶飯事です。
切り替えて
次行ってみよう。